宮崎県北居酒屋巡り~呑むぞ今夜も延岡・日向で~
新鮮素材の家庭的な料理で焼酎をグビリ
JR日豊本線日向市駅から徒歩約五分、商工会館通りバス停近くにある居酒屋(ふる田めし)に入った。
戸を開けると昔ながらの建物が醸し出すいぶし銀の雰囲気に、コの字カウンターが民主的である。
木の板の品書は少なく、ごくシンプルな商売のようだ。
「いらっしゃい」
カウンターの中には高齢の女将さんが一人立ち、中年サラリーマンが一人で焼酎を飲んでいる。
まずは酒、宮崎に来たら焼酎だ。
酒は焼酎五合瓶が並ぶ。
ここのシステムは五合瓶の一本売り。
「一合売りはないですか」とたずねると、「五合瓶で出すから飲んだ分だけ払ってね」。
霧島一本全部飲むと二千円だ。
本日おすすめのカツオの刺身をお願いした。
カツオは素晴らしい味で、ちょっと大ぶりのいかにも魚を食べている気がする切り方もいい。
添えたざっくり荒切り玉葱の鋭い辛みがまことに合う。
こうなると酒がすすむ。
「これも食べて」
次々と料理が運ばれ、無心で焼酎を飲み料理を平らげた。
お会計は2300円。
「安いね」
「またきてね」
女将さんと握手して店を出た。
宮崎には「日向かぼちゃにいもがらぼくと」という言葉がある。
日向かぼちゃは、色は黒く小ぶりだが食べるとおいしい宮崎女、いもがらぼくとは「芋柄木刀」、中が空洞の芋の柄で作った木刀はへなへなで役に立たない宮崎男のことであると。
そう言われればカウンターの客はそういう人だった。
★メニュー表★
食べ物メニューに値段表示なし。
あさり
焼そば
ぞうすい
ホルモン野菜いため
生ビール500円
霧島5合一本2000円
宮崎県の魅力。
気候は温暖で早場米の産地。
ご飯に冷たい出汁をかける「冷や汁」が名物。
畜産が盛んで、牛・豚・鶏ともに全国有数の産地を誇る。
サツマイモの栽培も盛んで、焼酎の産地。
果物ではマンゴーや日向夏が有名。
近年ではキャビアの産地としても知られる。
人口105万人強。
私の知る宮崎はこのくらいですみません。
↑朝獲れのカツオは鮮度抜群、宮崎県の魚はさすがだ
↑次から次へと出てくるツマミのひとつ。自家製味噌で食す
↑宮崎限定20度の霧島はボトルで供され飲んだ量で値段が決まる
↑年配女将がひとりで賄う、北宮崎の昔ながらの家庭料理が味わえる一軒
店名 | ふる田めし |
住所 | 宮崎県日向市上町5-12 |
営業時間 | 17:30~客次第 |
定休日 | 日休【不定休あり】 |
電話番号 | 0982-52-7627 |
関連サイト | なし |
取材日 | 2021年 |
◆この記事を書いたひと
酒場ライター:居酒屋伝道師・池波和彦
東京生まれ東京育ち。酒場巡りを趣味とし、北は北海道の離島から南は沖縄の離島まで新規7000軒以上の店を巡りブログ「日本の酒場をゆく」を執筆。毎夜全国の居酒屋やバーにて神出鬼没の酒戦の日々を過ごす痛飲派。
ブログ「日本の酒場をゆく」↓
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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